誰もができることなら若くありたいと思うものです。

若い頃は「綺麗だね」「可愛いね」と言われることが嬉しかった人も、年齢を重ねるにつれて「若いですね」と言われることの方が嬉しく感じることが多くなります。

では、その「若さ」とは一体どこに現れるのでしょうか。

多くの人は、目鼻立ちの整った顔立ちや、手足の長さ、肌の美しさなどを思い浮かべるかもしれません。

しかし実際には、若々しさを決める大きな要素は別のところにあります。

それは、

「抗重力筋がしっかり働いているかどうか」

です。

若さを支える「抗重力筋」

抗重力筋とは、その名の通り重力に抗うための筋肉です。

私たちは常に重力の影響を受けながら生活しています。

立つ、歩く、座る、頭を支える。

こうした当たり前の動作は、すべて抗重力筋によって支えられています。

抗重力筋がしっかり働いている人は、

  • 背筋が伸びている
  • 歩く姿が軽やか
  • 動作に安定感がある
  • 疲れて見えない

といった特徴があります。

反対に、抗重力筋の働きが弱くなると、

  • 猫背になる
  • 首が前に出る
  • 歩幅が小さくなる
  • 表情が乏しくなる

など、実年齢以上に老けた印象を与えてしまいます。

若さとは、年齢そのものではなく、

「重力に負けていない姿」

なのかもしれません。

若さは表情にも現れる

以前のブログで「笑顔」について取り上げました。

同じ人でも、表情ひとつで印象は大きく変わります。

この表情を作っているのが「表情筋」です。

表情筋は一般的な骨格筋とは少し違います。

骨格筋は骨と骨をつなぎ、関節を動かしますが、表情筋は皮膚に付着しています。

そのため、皮膚を直接動かして微細な表情を作ることができます。

顔という小さな範囲の中に30種類以上あるとも言われており、

  • 笑う
  • 驚く
  • 怒る
  • 悲しむ

といった繊細な感情表現を可能にしています。

そして興味深いことに、表情筋がよく働く人は、姿勢を支える抗重力筋もしっかり働いていることが少なくありません。

つまり、

姿勢の若さと表情の若さはつながっている

のです。

表情の若さは「食べる力」ともつながる

さらに、表情筋や抗重力筋がしっかり働いているということは、

  • よく噛める
  • しっかり飲み込める
  • 誤嚥しにくい

ということにもつながります。

口や顔の筋肉は、表情を作るだけでなく、咀嚼や嚥下にも深く関わっています。

しっかり噛み、しっかり飲み込めれば、必要な栄養を効率よく摂取できます。

そして摂取した栄養が体に吸収されることで、

  • 筋肉が維持される
  • 活動量が保たれる
  • 表情が豊かになる
  • 姿勢が良くなる

という良い循環が生まれます。

若さとは、単に見た目の問題ではなく、

「食べる力が支える全身の健康状態」

とも言えるのです。

抗重力筋を働かせるために大切なこと

では、抗重力筋を鍛えるにはどうしたらよいのでしょうか。

もちろん筋力トレーニングは有効です。

しかし、その前に整えておきたいものがあります。

それが、

セロトニン神経です。

これまでのブログでも何度かお伝えしてきましたが、現代人のセロトニン神経は弱りやすい環境に置かれています。

セロトニンには、

  • 抗重力筋を活性化する
  • 心の状態を整える
  • 自律神経のバランスを整える
  • 覚醒状態を保つ
  • 痛みをコントロールする

といった重要な働きがあります。

つまり、セロトニン神経の働きが低下している状態では、筋肉だけを鍛えても本来の力を発揮しにくいのです。

「目が笑っていない」の正体

時々、

「笑っているのに、なぜか笑顔に見えない人」

に出会うことがあります。

口角は上がっているのに、どこか不自然。

いわゆる

「目が笑っていない」

状態です。

これは表情筋の問題だけではなく、セロトニン神経をはじめとした脳の働きとも関係している可能性があります。

心が整い、体が整い、神経系が安定して初めて、本当の笑顔は生まれます。

だからこそ、

心からの笑顔や颯爽とした立ち居振る舞いは、自然と周囲に好印象を与えるのです。

人に好かれたければ、まず自分を愛する

若々しさを保つ方法を探すと、多くの人は外見を変えることに目を向けます。

しかし本当に大切なのは、

自分自身の心と体を大切にすることではないでしょうか。

自分の心が喜ぶことをする。

自分の体が喜ぶことをする。

よく眠り、よく食べ、よく笑い、よく動く。

その積み重ねが、自然な若さとなって表れてきます。

そして、その若々しさは周囲の人にも良い影響を与えます。

「情けは人の為ならず」という言葉がありますが、実はこれも脳内伝達物質が大きく関わっています。

自分を大切にすることが、周囲の人を幸せにすることにつながるだけでなく、人を幸せにすることも自分を労わることになるのです。

そのお話はまた次の機会で。

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