頭部と頸部には、食べる・話す・表情をつくるといった日常動作に深く関わる筋肉が存在します。

まず頭部の筋肉は、大きく「咀嚼筋」と「表情筋」に分けられます。咀嚼筋には、咬む力を生み出す咬筋、こめかみ部分に位置する側頭筋、下顎の動きを調整する外側翼突筋・内側翼突筋があり、これらが協調して食べ物を噛み砕く働きを担っています。

咀嚼筋(側頭筋・咬筋)
咀嚼筋(外側翼突筋・内側翼突筋)

一方、表情筋は皮膚に付着しているのが特徴で、収縮することで顔のさまざまな表情を作り出します。例えば、まぶたを閉じる眼輪筋、口を閉じる口輪筋、口角を外側に引く頬筋などがあり、感情表現や発音にも重要な役割を果たしています。

表情筋

次に頸部の筋肉では、浅頸筋が嚥下や発音を補助し、食べ物を飲み込む動作や言葉を発する際のサポートを行います。また、舌骨筋群は舌骨を介して顎や喉の動きに関わり、嚥下や開口といった基本的な口腔機能に重要な役割を担っています。

このように、頭部および頸部の筋肉は互いに連携しながら、「食べる」「話す」「表情をつくる」といった人の生活に欠かせない働きを支えています。